火垂るの墓やかぐや姫の物語と同監督、高畑勲さんの作品です。高畑勲監督の作品は、描写がとても細かいのも有名ですね。コメディーでありながら、とても感動出来る物語です。現在問題になっている環境問題とも向きあえる作品です。狸が人間に化けるシーンもとても面白いです。
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平成狸合戦ぽんぽこの簡単あらすじ
自然多くのこる東京都の多摩地域南部で暮らしてきた狸達、そこに人口が増え宅地が足りないと人間が宅地を増やすため多摩ニュータウンの建設が始まりました。
人間による環境破壊に怒る狸達の人間との戦いが始まります。狸達には先祖代々伝わる化学(ばけがく)がありそれを駆使して人間を追い出そうと試みます。
多摩の狸は、四国、佐渡の長老狸に応援を仰ぐ為に使者を送ります。長老を待つ間に、トラックを事故に合わせたり、重機をひっくり返したりして使えなくしたり、後は工事現場の怪談話を広めるなど、一時的に工事をおくらせる事は、出来たもののすぐに、人員は補充されて、作業は再開してしまいます。
作戦は失敗でした。そんな時四国の3長老が到着して、「妖怪大作戦」がはじまります。
狸たちの作戦は大成功、狸達の百鬼夜行には人間達も驚き騒然としました。人間達を恐怖に陥れた、と思っていた狸ですが、結果は違いました。人間はこの不思議な光景をエンターテイメントとして喜んだのです。
そして狸達はどうしたのでしょうか・・・。
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ラストや結末が泣ける!
打つ手なしになった狸達に声をかけたのは、狐の一族でした。狐たちは人間に変化する術を使い、人間社会に溶け込んでいたのです。
それは、変化の出来ない一部の狸を切り捨てるという結果になります。敗北を感じた狸達は、最後のせめてもの抵抗として、残った力をすべて使い、まだ自然豊かで狸と人間が共存していた時代を再現します。
そののち狸達は解散してしまうのです。
結局狸達と人間の戦いは、人間の勝利で終わりました。人間の貪欲さ、たくましさを感じて人間が、とても悪者のの様に感じてしまうほどです。
人間も住む場所を必要とします。それは、森に住む動物達も同じなのです。
それを人間が、勝手に壊し自分達だけの利益を考えてもいいのでしょうか?自然破壊や環境破壊、人間の生活が豊かになればなるほど、逆に動物達は住む場所を失い絶滅しているのです。
最後はどうなる!?
最後の作戦が功を奏し、多摩ニュータウンには、少しの緑が残ることになりました。
変化の出来ない狸たちは、そこで生活することになります。変化が出来る狸達は、狐同様人間に化けて人間にまぎれて生活することにしました。
どちらにしても厳しい生活にはなりますが、そこはおきらく狸たちのこと、現状を嘆くわけではなく、楽しく暮らしています。そして今日も宴会を開くのでした。
人間以上に狸のたくましさも感じますね。負けているばかりではないのです。
最後にまとめ
環境破壊や自然破壊、異常気象などは、人間がかつて何も考えず、己の繁栄のみを考えて行動した結果でした。それが、その子孫である私たちが失敗のペナルティーを受けているのです。
しかし私たちはそれで嘆いてるだけでなく、どうにか地球を長く住めるように、努力を重ねています。
身近な所でエコ生活をしたり、環境を破壊しないように細心の注意をしています。それを分かりやすく伝えるのが平成狸合戦ぽんぽこではないでしょうか?遠い関係ない事と考えがちな環境のこと、それをコミカルに教えてくれるのがジブリのこの作品だと思います。
この夏、すこし環境について考えるきっかけになるといいですね。
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